日本留学試験 記述問題解答
昨日行われた、日本留学試験（EJU）の記述問題の解答例です。
ただし、問題文は、学生から聞き取り調査ですので、１００％正確ではない可能性があります。(ソフトの都合で、段落が表示できていません)
問題１．
ある大学で学科試験を廃止し、面接試験だけで合格を決めようと考えています。これの長所・短所を述べて、自分の考えを書きなさい。
解答例：
学科試験を廃止し面接だけで合否決定をすることは、大学が学生の社会性や即答力を重視する場合に有効だと思う。その学生の雰囲気や姿勢、問題に即時対応する能力を測るのは面接で十分だと思う。
しかし、私は学科試験を廃止する考えには反対である。面接と事前に報告させる成績だけでは、分からない大切な部分があると思うからだ。 大学入学前に学生 が提出する成績には、多くマークシート方式による点数が採用されている。基本的な学力はこれでだいたいは分かるだろう。しかし、高校までの勉強と大学のそ れとは大きく違う。大学では、基本的な理解力はもちろん必要だが、得た知識を消化して論文やレポートで説明できなくてはならない。情報を処理し比較する力 や論理的思考を大学が重視しているとすれば、それを大学の考える形式の学科試験で測る必要があると私は考える。
以上の理由から、合否判定を面接のみにして、大学で要求する必要な学力を測る学科試験を廃止することには反対である。（４１３字）
問題２
インターネット上でニュースを読むことで、世界の動きが理解できるようになりました。インターネット上でニュースを読むことと、新聞紙上でニュースを読むことを比較して、あなたの考えを書きなさい。
解答例
ニュースに関して二つを比べた時、インターネットはその早さに非常にメリットがあると思う。また、一つのニュースについて違う論調を比較するのも簡単であ る。しかし、事件報告だけの独立性が強く、興味が無ければ関連して起こる政治や経済の変化に目が移っていかないのも事実である。一方、新聞は、早さにおい てはインターネットにはかなわないものの、事件のニュースとともに、今起こっている社会の多方面の事が同時に視野に入ってくる。
私は新聞で読む意義が大きいと感じている。一つの新聞で国際面のニュースの経緯を見た後で、国内の政治面を見たとき、日本の政治が内向き志向だと気付いた ことがあつたからである。国際的な大問題を大きくとらえず、国内的な支持を得やすい政策に終始している実態を目の当たりにして、国内政治が国際的動きから 乖離していることに気付いたのも、一冊の新聞に表れた複数の事を短時間に見つけられたからだ。一つの国際的な事件が自分の身の回りに関係してくる事を考え た時、世界と身近な社会全体が同時に見渡せる新聞を利用する価値は高いと思う。（４５８字）
