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2012 / 01 の記事
教壇実習
初級レベルの留学生を前に、教壇実習。
前回、講師を前に教壇実習してもらった箇所中心に、同じ課の同じパートをやってもらいました。
次へ次へ進んでしまうと文型など色々勉強できるのかもしれませんが、改善せず進んでしまうことになるので、同じ部分を再度実習です。
今回の実習で感じたことは、前回フィードバックで伝えたことをしっかり改善して実習に臨もうとしているな、ということです。
内容に関してはもっとポイントはどこか、説明はどのようにするか、練習のやり方は?などもっともっと考えなければならないことが多々ありますが、
板書の取り方、発話面、学生への対応等々、とてもよくなりました。
次回は再度改善演習。
上に書いた部分を中心に、また違った角度から各受講生の授業を見てみようと思っています。
日本語教師実践講座 第二回
二回目の今日は、それぞれ担当する四時間分の教案を提出して頂き、その中でもっとも大切な「基本文型の導入」を教壇で実演して頂きました。
皆さん、私が予想したより上手です。歯切れよく大きな声で板書しながらできました。とくに、文型が持つ機能の概念的な説明を上手にしている方がいらっしゃいました。
気になったのは、やはり助詞の言い間違い。頭で分かっていても、北海道に行きます、と言いがちですね、また、促音の「っ」を書く場所が微妙にずれて定位置に書けていなかったり(細かい事ですが)、一斉に言わせるときの指示がはっきりしないため、コーラスがばらばらになったりという、普段から自分が苦手と分かっている部分が、今日も惜しい失敗となるケースがよくありました。
また、前に教えた文型で今回とよく似ている形のものと、今回新たに導入するものの違いがはっきりさせられないという失敗もありました。例えは「V1て、V2て、V3ます」と「V1たりV2たりします」といったもの、「V!てV2ます」(手順)と「V1てV2ます」(付帯状況)などの混乱。あと少しの整理で、しっかり分かる授業になるのに、惜しいなと感じました。
本当に時間があっという間に過ぎてしまいました。
第2期開講!!
日本語教師実践講座 第2期が今日から開始!
今回の受講生は男性女性2人ずつの4名。それ以上だと実習どころではなくなる、ちょうど良い人数でスタートしました。
2日前に講座や日本語学校、日本語教育についてのオリエンテーションを行っており顔合わせは済んでいますが、まず初めに自己紹介をしてもらいました。それも単に自己紹介をしてもらうのではなく、『みんなの日本語』20課程度を勉強している学生のクラスに入ったつもりの自己紹介を。
自己紹介は自分がクラスに入って、学生と向き合って初めてすることです。学生がしっかり理解でき、うまく自分のことを伝えられるか。気持ちをつかめるか。
実際にしてみて…、話し方がゆっくりすぎたり、難しい言葉ばかりだったり、名前の板書も問題があったり、とやはり自己紹介一つとっても、伝えたいことがたくさんでした。
その後は初級レベルについて、また初級の1日の授業の流れ、進め方について講義。
そして、漢字の軽い実習。漢字のシートを配り、その漢字をどうやって授業で教えるか考えて、1つか2つずつですが前に出てやってもらいました。
漢字の教え方を考えるのは4人とも初めてとのことで、仕方ないことですが前に出てやってもらって、これでは…、というのが大半。
それぞれフィードバックをして、学生に何を教えるか、教える時のポイント、板書のとりかたなど、何が漢字の授業に求められるのか、掴んでもらえていたら、と思います。
最後に、2回目の教壇実習のための内容や教案について説明して1回目は終了。
次からは続けて教壇実習が始まります。これから12回、色々なことを吸収し、実力に結び付けていってもらいたいと強く思います。