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2012 / 07 の記事

実戦前の模擬演習

実践講座4回目

今日は、次回に控える留学生相手の実習の模擬演習でした。 初級は『みんなの日本語』の導入~練習を通して演習してもらいました。導入というのがいまいちピンと来ていないのか、ちょっとそれでは…、な感じで、練習もテキストや指示を十分活かしていなかったり、でしたが、 フィードバックの時は納得しながら聞いたり発言したりていたので、次週に期待大です。

中級では「日本留学試験」の読解解説と「日本語能力試験」の文法導入および試験問題解説をしてもらいました。 どう進めて行ったら分かりやすいか、や、教える上でポイントがいくつもありますが、それらの足らない部分をフィードバックで足していきました。伝えたいことがたくさんありすぎて早足になってしまいましたが…。 今日の実習では、初級中級両方受講している受講生は初級文型導入のフィードバックをすぐに活かし、上手に導入をしていました。

今回のフィードバックで得られたことを活かして、次回は留学生の前で楽しく、わかりやすい授業をしてもらえたら、と思います。

初級文法導入後の練習、中級読解

 ①今日は、初級「みんなの日本語」の教科書の中の文型を導入した後の練習展開について、「どう練習するか」の実演をしていただきました。また、各課の「会話」のページをどんな展開にするかも考えて頂きました。
 いくつか、気付いた点がありました。

 動詞の変化を十分練習した後、練習Bの答えを言わせて確認する練習。練習Bには動詞だけを変化させればいいものもありますが、絵を見てそれを文型を使って表現できるかは個人差もあります。まず、メモを作らせたり文にしてから言わせるようにしないと、器用な人とそうでない人で反応はずいぶん違うものです。そこに注意して頂くことにしました。
 また、前出の似た文型がある場合、例えは条件文「~と」の学習後に「~ば」を教える時、どんなことに注意すべきか説明しました。導入用の例文も「と」と「ば」は明らかに違うものを書くべきです。

 「会話」のページはどなたも、イントネーションのチェックに使っておれらました。実は、この「会話」のページに各課の文型の他にその課で一緒に入れるべき「副詞」や名詞・助詞・動詞の決まったパターンなどが織り込まれているため、そこも注意して頂きたいと思います。

②中級読解は、読解のポイントを説明し実演をしていただきました。ご自分で思った通りにしてください。という課題にどなたも「困った」そうです。学習者に「どう」確認すればいいか、考えてもいい方法が出てこなかったそうです。それでも、指示語の確認や「この文は誰の意見か」など出されていましたが、答えが出たあとの答えの根拠の確認が曖昧だったこと、全体を視覚的に板書したものの、すっきり整理されていないなど、やはり「困った」後にまだモヤッとしているのがわかりました。

 そこで、中級で扱われる文の種類別攻略法や着目すべき点をご説明したところ、どうにか「どんな手順で、何を聞けば文意が取れているか確認できる」が、分かったとのことでした。
 読解指導は本当に難しいものだと思います。今日分かって頂いたことだけでも非常におおきなことだと思います。

 

 

 

 

聴解・聴読解

本日は聴解・聴読解の実践授業です。
正解に導くための解説が目標です。聴解・聴読解で大切なのは、まず「何が問われているか」をしっかり把握することです。CDを途中で何度も止めすぎると話がつながらず、わからなくなります。正解を出すために、どこでCDを止めるかも大切です。「何が問われているか」を確認し、正解を出すためにどこを聞かなければならないのか、どの語彙や文がポイントかなどを教師がしっかり把握し、学生に解説します。また、学生が聞き取れているかを確認するためには学生に言わせる必要がありますが、今回は教師側が答えることが多かったです。これでは学生が聞けているか、理解できているかの判断ができないので、教師は答えを引き出せる質問を考え、学生に答えさせるという工夫が必要です。質問の形式も大切です。聴読解はみなさん、実際にグラフや図を板書し、わかりやすく解説をされていました。私たちは普段意識していませんが、目と耳の両方から情報を取っています。情報を耳だけで聞き取ると難しくなります。違う言語であればなおのことです。そのことを意識し、どのようにすれば学生が聞き取れるようになるのか工夫が必要だと思います。次回の聴解・聴読解の実践授業では、今回の反省点を踏まえ、ポイントを押さえた、簡潔な解説ができるようになっていればと思います。

 

日本語教師実践講座、新装開講!!

本日、新しくなった日本語教師実践講座が始まりました!
2期までは初級→中級→上級と全12回、約3カ月開講していましたが、
本日開講の講座からは、初~上級の各級のみや、1科目のみ、での受講もできるようになりました。レベルごとに午前・午後に分かれています。

初めの5回は午前が初級・午後が中級で、初級2人・中級3人でのスタートです。

初級の講座は漢字の授業。事前に課題を出していたので、少し話をしてからすぐに演習として教壇に立ってもらい漢字の導入をしてもらいました。
2人ともその漢字の書き順や読み方はしっかりやっていましたが、漢字を教える上でそれ以上に大切なことが含まれておらず、またペンの使い方や話し方などチェックするところも多く、2人でしたが時間はあっという間でした。

中級の講座は「語彙/文法」で、読解の文章から学生が分からないだろう箇所を抜き出して説明してもらいました。説明に説明を重ねていたり、一方通行だったり、と予想どおりの展開で、こちらとしてもやりがいがありました。
しっかり身につけるには経験も必要だとは思いますが、説明するポイントやどの部分が分かりづらいか、少しでもつかんでもらえたら、と思います。

これから講座修了まで、伝えたいことは山ほどあるので、たくさんのことを吸収していってほしいな、と思っています。


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