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初級文法導入後の確認

初級では、課ごとの文法を導入した後、絵カードや「みんなの日本語」なら練習BやCを使って定着の確認を行います。
  今日は、みんなの日本語16課を使い、教えた文型が理解できたかの確認を「どのようにするか」を実演していただきました。順番や道具をいろいろ工夫されていて個性的でした。確認することには、目的があります。文の形がわかっているか、動詞の変換はうまくできるか、時制などに注目できているか・・・。そして、完成文がちゃんと書けるか、きれいに話せるか、自由度の高い文が作れるか・・・などです。教育機関などによって、狙いは様々で、練習方法も書かせずに即答させるところもあるようです。
  私は、定着確認は、段階を追ってしっかりさせることと、失敗箇所を教師が見つけやすい状態にすることを重視しています。たとえば、絵カードを使って代入練習する場合で、代入する部分が「目的語+助詞+動詞」で動詞の変換がある場合、答える人は動詞に意識が集中してしまいます。学習歴が浅い頃や、定着が遅いクラスなどは、入れる部分も丁寧に確認して助詞の間違いなど(コロケーション)を繰り返しチェックするのも、教室ならではの確認作業と言えるのではないでしょうか。また、練習Bなどの練習の時もまず書いてから言わせると焦らず「言う」に集中できます。ちょっとの工夫で集中を高め、良い確認授業ができると思います。

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