助け合う学生
3月に卒業するクラスのほとんどの学生の進学先が決まり、楽しいはしゃいだ雰囲気が漂います。
そんな中、まだ少し憂うつそうに黙々と勉強する人たち・・国公立大学の受験組です。能力試験一級合格の知らせに喜んだのも束の間、日本語だけでも大変なのに、毎日毎日残って数学・英語の問題を解いています。直前には、面接の練習もします。
去年11月に関西学院大学に合格した一人の男子学生が、クラスメイトの受験日直前になると私のところへ現れるようになりました。
「先生のお手伝いをしますよ」と言って、来週受験するクラスメイトの面接練習に参加しています。彼は自分の面接のときにかなり絞られた経験を持っているので、助言して役に立ちたいと思っているようです。実際、とてもいい質問をしてくれて助かっています。
そういえば、昨年度は、早くに同志社大学に合格した学生が、自分のネクタイをこれから受験する学生に貸していました。
遠く祖国を離れ、国は違っても同じ留学生。卒業しても助け合ってくれることでしょう。