ディベート大会
今回で二回目となったディベート大会ですが、要領が分かってきたためか、かなり上手になったように思います。
今回は、去年の4月に入国した学生たちの三つのクラスで戦いました。クラスの中で4グループに分かれてまず予選。そして、それぞれクラス内で勝ち抜いたグループによる決勝戦。2日間のバトルでした。前回優勝した特進クラスは今回シードでした。
今回は、その特進を破って優勝は中上級①クラス。準決勝で中上級②クラスと一点差で辛勝したので、決勝ではどうだろうと心配しましたが、今回は見事に優勝しました。中上級②クラスも今回始めて参戦とは思えない堂々としたものでした。
今回のテーマは、予選では「子供を教育するための体罰は容認すべきだ」「景勝地は積極的に世界遺産に登録すべきだ」「同性愛結婚を認めるべきだ」「65歳になったら全員運転免許は返上すべきだ」など。準決勝は「日本国は外国人労働者を積極的に受け入れるべきだ」、
決勝では「出生前診断をすべきだ」です。
テーマが決まるとすぐ、パソコンの前で代わる代わる調べ物をして出力し、それを『主張』『反論』『質問』『回答』『証拠提出』などに加工していきます。かなり緻密な論の組み立てができていて、先生方もびっくりするような説得力のある資料が出来上がっていきました。
ディベートが始まると、凛々しく立ち上がり、「私たちは△△の論題に対して、肯定(否定)の立場をとります」と型通り話し始めるのですが、興奮してくると適切な言い回しなどどこへやら。「○○方がいいだと思います」「××と、ゆうてますが(大阪弁)」など、普段気をつけて直している言い間違いも飛び出しました。
それでも、粛々と、マナーにも気をつけて最後まで一所懸命戦い、勝ったチームと負けたチームが論戦終了後がっちりと握手しあったのは、見ていても清々しかったです。どのチームも仲間同士協力し、カバーし合い、頑張ったので終了後も本当に満足そうでした。
今回は、初級クラスの人たちも見学に来ていて、「私たちも次はあんな勉強をするんですね」と興味を持ったようです。卒業生も激励に駆けつけてくれて先輩後輩関係の良好さを改めて知る事もできました。私たち教師が予想したよりもずっと、参戦者も見学者も熱心で活気のある大会になり、大きな実りを感じました。
動画は後日UPします。