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2013 / 08 の記事

上級実践演習

実践講座上級の最終日。 今回は、前回の読解授業の反省を踏まえて、上級学生を相手に模擬授業でした。 模擬授業と言っても、1人1人を「文章の○段落」「授業の中の○○の部分」などに分けて演習していただくのではなく、 読解授業を始めるところから速読、精読、語彙・表現説明、展開など(途中途中とばしながらも)を、授業のとおりに通して行う演習です。

演習後は学生からのフィードバックとして、アンケートと学生を交えて良かったところや改善個所について話をしました。 読解の授業は学生によりやる気も理解度もバラつきがでることが多い授業だと思いますが、学生視点でのフィードバックで、 より積極的に取り組み、しっかり文章が理解できるような授業の進め方、授業運営のコツがつかめたのではないかと思います。

 

上級読解の技術と実践

今日は、上級の学習者に読解をどう教えればいいか、考えていただきました。
一口に日本語の上級学習者と言っても、ニーズは様々でしょう。進学のための公式試験で高得点を取りたいとか、文献を読みこなす高度な読解技術をとか。悩みもそれぞれで漢字圏以外からの学生は漢字が読解の障害になっているとか・・・。

 そこで、今日は日本語学校の多国籍クラスで上級者15名に教えるという設定で進めてみました。文中の漢字の読みや語彙・文法を読解に組み込む場合の順番やタイミング、構造的な流れとテーマの関係、トピックの基礎知識の重要性などについて説明を入れた後で、あらかじめ考えてきた進め方を改善していただきました。

 次回は、実際に学生たちの前での演習です。きっといい読解授業をしていただけると思います。

実践講座 作文添削と作文指導について

 今日は、400字の意見文の作文を添削していただき、要点チェック、指導の仕方でした。

 学習時間と国が違う二人の作文をまずチェックしていただきました。皆さんが消して書き直されたところは、概ね一致していました。しかし、文に合わない表現などをどこまで削って訂正するかに悩まれたようでした。
 自動詞・他動詞の使い間違い、助詞の間違い、書きはじめと文末の不一致などの間違いは、遠慮せずしっかり訂正したいものです。また、学習時間が多く、論理がしっかりしているのに、文末が弱い場合、表現が適切でない場合も遠慮せず、ばっさり切ってより良い文を提示すべきだと思います。
 今日の教材に使った学生の作文はどれも論理構成が比較的しっかりしているものだったので、主に文法的間違いの訂正に終始しましたが、学生の作文の中には論が立っていないものがあります。そこで、添削からいったん離れ、構成を先に指導して、その形に書かせる方法をお話ししました。初級作文の書かせ方、日本語能力試験の作文、入試の小論文、研究計画などにも触れました。

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