実践講座 上級読解の技術
今日は、上級読解です。
受講生の皆さんには、本物の留学生(上級クラス在籍)を前に、普段の上級テキスト読解をしていただきました。
初めに、速読。文の内容を読み取ります。次に、精読。指示語を確認したり段落ごとに内容を整理。今日は学生に段落のテーマをつけさせました。そこから要旨をまとめる作業までしたかったのですが、学生にとって初見の文だったため、予定時間を超え割愛。最後に、文の内容をチャートで纏めさせました。
練習の回を重ねた結果、急に語意の質問が出てもその場で停滞せず切り返せるようになりました。
今日の反省点は、指示の出し方。読解の時間は、読解する文の性質によって進め方が色々です。学生が「今、何をするべきなのか」をはっきりタイミングよく提示してやらないと、停滞したり取り組みにも影響が出てしまいます。また、いろんな答えが出て、結局何が正解なのか曖昧なままになった箇所もありました。学生に言葉について質問する場合も、何行目のどことはっきり言わないと、作業が遅れていきます。正解を言えるだけの学力がある学生が指示が分からないためまごつくのは非常に残念です。
学生たちは、日本留学試験、日本語能力試験、大学大学院の試験など、長く難しい読解ができる能力が必要であり、読解力は一つの成功のカギであるとも言えます。学生の読解力を鍛えていくためには、教師の的確な指示やリードが非常に重要であると思います。