日本語教師実践講座 初級条件形の導入
今日は、次回の「学習者を前にした実戦」に備えて、教案の内容確認、板書計画、教えるポイントです。
初級の授業のポイントとして、文型積み上げ方式の場合は必ず既習の似た文型を初めに導入することは大切です。また、既習のものと何がちがうか、どんな場面・気持ちで使うかなどがとても大切です。みんなの日本語を教える先生は、どうしてもその課の新しい動詞活用に目が行きがちです。もちろんそこも非常に重要ですが、どちらかと言えば教科書や参考書でも学べる部分です。教室で先生が教えたいのは、構文の変えてはいけない部分と代入できるものの関係、使う場面イメージや文末の規則と例外、用言の主語など学習者が本で学びにくいことだと思います。また、練習Aに並んでいないもので重要な文型が前ページの例文にありますし、会話のページには助詞の決まった運用や副詞も出ています。
まず、手引書よりも、教える課全体を何回も読んでみることで、どう教えればいいかが見えてくると思います。