誤文訂正
これは実際に学生が作った短文ですが、間違いがあります。
なんとなく変だな、と思いませんか。
どこがどう間違っているか、考えてください。
『 わたしは研究室のドアを開けたとき、知らない男は立っていた。 』
解答・解説は↓
正しくは、
『 わたしが研究室のドアを開けたとき、知らない男が立っていた。 』
≪ 解説 ≫
まず、わたしは、と書き始めたら「わたし」は文の最後の動詞や形容詞、名詞(述語)の主語にもなります。(「、」の後ろに別の主語が無い場合)※1
わたしは立っていた? 違いますね。
この「わたし」は前件の開けたときの、動詞「開ける」の動作をした人であり、「とき」を説明する*連体修飾の中の主語です。連体修飾の中の主語に「は」は使いません。
*連体修飾(れんたいしゅうしょく)…名詞を説明する部分。
ex,料理は おいしい。
どんな料理? 母が作りました。
↓
母が作った 料理 は、おいしい。
説明 ⇒ 名詞
(連体修飾)
※1の説明
ex.わたしは学校へ行くとき、いつも駅前でジュースを買う。
「、」の後ろにわたし以外の主語は無い。
わたし→行く・買う
ex,わたしは知らなかったが、夜中に雨が降った。
「、」の後ろは雨が主語
わたし→知らなかった わたし→降った×(雨→降った)
また、「は」の後ろが大事な情報で、「が」の前が大事な情報です。※2
この文の「知らない男」と「立っていた」では「知らない男」が大事な情報なので、知らない男 が になります。
※2の説明
ex.だれが北野さんですか → わたしが北野です。(わたしです)
ex.お名前は? → わたしは北野です。(北野です)
この他にも、「は」と「が」の使い分けにはいくつかの規則があります。
@!@
初めてコメントさせて頂きます。日本語は日本人の私でも難しく、日常の会話でも
間違った使い方をしていると思います。
このような場で私の様に日本語に関係する職業でない
人間がコメントするのはなかなか勇気がいりますね#
これからもちょくちょく見たいと思いますが、どうか
コメントに対する誤文訂正はなさらないようにお願いします。