会話の中の表現 3
会話の中の < ア > < イ >には、下の選択肢のどれが適当だと思いますか?
息子 「 あのさぁ・・…・。言いにくいんだけど 」
母 「 < ア > 」
息子 「 子供じゃあるまいし……。実は……、お母さん、ちょっと、そこへ座ってください 」
母 「 < イ > 」
< ア >
1.またコンパ?
2.またおこづかい?
3.あとにしてくれない?忙しいのよ。
4.また上司に叱られたんでしょ。
< イ >
1.じゃあ、いいわよ。
2.それでどうするの。
3.どうしたの、あらたまって。
4.どうしたの、気をつかって。
正解・解説は↓
≪正解≫
< ア >は 2 、< イ >は 3です。
≪解説≫
< ア >
息子は、言いにくいと言っているので、母は推測して何が言いたいか聞きます。その後、息子が「子供じゃあるまいし」と言っています。子供じゃないんだからという意味の一級文型です。
子供が母にお願いしそうなものを選んでください。おこづかいは子供の時に毎月もらった思い出があるでしょう。お菓子や玩具を買うお金です。漢字では「お小遣い」と書きます。
< イ >
子供じゃあるまいし。と言った後で息子は「座ってください」と、母に対して急にていねい語で話していますね。こんな様子を「あらたまる」といいます。急にきちんとした態度に変化しているので、いつもと違うと感じて、母は「どうしたの」と聞いているわけです。
初級の学生は「どうしたの」も難しいと感じるかもしれません。何が起こったのですか、理由はなんですか、という意味です。