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2011 / 11 の記事
能力試験対策授業の実習Ⅱ
能力試験対策実践講座、後半
前回は講師を前に、能力試験の文法の導入部分や問題の解き方をやってもらいましたが、
今回は留学生を前に、能力試験の文法および語彙の導入の実習をしました。
学生は中上級レベルで能力試験を受験するレベル。と、もちろん今回実習する
部分のレベルと同じレベルの学生です。
やってもらったのは各々文型と語彙をそれぞれ2つずつ。
実習前に項目自体だけでなく、質問がきそうなところなども色々準備をしてきていましたが、
自分で考えたり日本人講師を前に教えただけでは予想をしていなかった
質問や答えが学生から色々と飛び出し、本番さながらの実習になっていました。
やはり実際の留学生相手に実習をすると全然違うと感じました。
学生にはシートで分かりにくかったところなどを記入してもらっていたので学生からの フィードバックもあり、受講生の方々もとても勉強になったとのことです。
実習後は質問が来た時の切り返し方や考え方についても実習後色々教えました。
もう少しそれぞれの文型や語彙に対して練ることや、単調にならないよう
工夫が必要だったりはありますが、内容も留学生を前にした様子も、本当に教師らしく
なってきたと思います。
実践講座 文型導入、対策授業
回を追うごとに熱が入ります。
今日は、「日常的な二級文法導入の仕方と、試験対策の教え方の違いについて」でした。
毎日の授業でする文法導入は、かなり慣れてきたようですが、機能語の直前の品詞とその形がとても気になるようです。例文を出してすぐ、接続に行ってしまうなどのミスが出ました。また、一番多く接続する品詞の例文が、たくさん出した例文の一番上に来ていないなどのミスも・・・・。
しかし、例文で説明した大事な部分を別スペースに取り出してまとめる、など板書を有効にする工夫が見られ、うまくなったなと感じました。
対策授業でよくある四択の選択肢で、どうしてこれが正解なのかという説明も、外国人留学生に分かりやすい論理的なものに変化してきたのが、今日はよく分かりました。
また、日本語能力試験文法問題の中の新傾向、並べ替え問題も、呼応関係のもの先に取り出してまとめたり、連体修飾の形をくくって見せるなど、分かりやすい説明になりました。
講座も残り少なくなってきました。受講者の皆さんは、それぞれ自分の課題とするものに向かって頑張っています。
留試対策の対策
今回のテーマは日本留学試験対策。
読解と聴読解について演習とフィードバックを行いました。
留学試験の読解は問題数、内容に比べ時間が短いので、
1問1問しっかり読むのではなく、早く読んで内容をつかんだり、 質問に書かれている個所を素早く見つけ、答えていく必要があります。
そのため、いかに早く、的確に情報を見つけ出せるか、が鍵。
今回もまずは受講生それぞれ3問ずつ講師の前で、演習してもらい、
それぞれフィードバックしていきました。
例えば、「筆者がもっとも言いたいこと」についての問題だったら、
みなさん文章の最後の方をまず見て、とそこまではだいたい良いのですが、
その後がどうも無駄なく上手に正答にたどり着かせられない。
なので、問題の特徴を掴み、それぞれの問題の着目点、解説の進め方、
などをフィードバックで教えていきました。
実習後、違った問題で解説のやり方を考えてもらいましたが、
どこに目をやり、進めていくかについて、掴んでもらえたように感じます。
普通の授業の読解や聴解とは教え方が全く違うので、日本語教師として教えていくうえで
絶対役に立つことと思います。
中級読解の技術
今日は、中級教材を使って、読解を中心にどのように時間配分し、どう教えるかを実演してもらいました。
皆さん、当初より数段上手になっていて要諦も押さえられるようになり、嬉しいです。
ただ、どなたも、読解する文をしっかり理解させたい気持ちから、一文ずつより丁寧に進めることに重きを置いていたようで、「隙あらば寝よう」とする学生にはかなり厳しい授業になるよ、と辛い現実を話しました。。
速読と精読の違い、チャートにして内容整理する技術、トピックに興味を持たせるための周辺知識の入れ方、いつ板書を入れるか、講師音読と黙読の順序など、整理してみました。
チャートは使ってみようと思われたようで、どう作れば一目瞭然になるか、工夫してみるとのこと。
みなさん、今日も非常に意欲的です。