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2011 / 12 の記事

実践講座最終日

実践講座最終回の12回目                                        初級・中級・上級と実習や講義を行ってきて、最後は日本語学校の出口であり、大学・大学院の進学率が高い大阪文化国際学校ならではの講座として、入試にスポットを当てました。

入試や進学というと単に留学生と面談し出願、志望した大学等に進学、いうようなイメージがあると思いますが、実際は… Σ(゚口゚;

というような話から、進学指導の進め方、志望理由書の書き方や試験準備、など留学生の進学関係は全て目からうろこだったようです。

今回の実践は、留学生が書いてきた実際の志望理由書を教材として、それを出願するための志望理由書に仕上げる、というもの。学生がどんなものを書き、それをどうすればいいか、まず考えて訂正したり加筆したりしてもらいました。文法や語彙の間違いを直すなら誰でもできますが、志望理由書を仕上げるポイントはそこではなく、修正方法として発想の転換に気づいてもらえたのではと思います。

普通、養成講座や日本語教育関係の講座では行わないとは思いますが、留学生からは大学や進学に関して様々な質問が来ることも多々ありますし、授業の心構えとして知っておいたほうがより良いはずです。また日本語学校で日本語を教えるなら必ず何らかで進学に関わってきます。日本語教師の実践力と総合力を身につける講座の最後として、ふさわしい講座だったと思ってもらえていたら嬉しいです。

受講修了証を手渡し第一回日本語教師実践講座は全て修了~!

実践講座 上級読解の技術

今日は、上級読解です。

受講生の皆さんには、本物の留学生(上級クラス在籍)を前に、普段の上級テキスト読解をしていただきました。

初めに、速読。文の内容を読み取ります。次に、精読。指示語を確認したり段落ごとに内容を整理。今日は学生に段落のテーマをつけさせました。そこから要旨をまとめる作業までしたかったのですが、学生にとって初見の文だったため、予定時間を超え割愛。最後に、文の内容をチャートで纏めさせました。

練習の回を重ねた結果、急に語意の質問が出てもその場で停滞せず切り返せるようになりました。

今日の反省点は、指示の出し方。読解の時間は、読解する文の性質によって進め方が色々です。学生が「今、何をするべきなのか」をはっきりタイミングよく提示してやらないと、停滞したり取り組みにも影響が出てしまいます。また、いろんな答えが出て、結局何が正解なのか曖昧なままになった箇所もありました。学生に言葉について質問する場合も、何行目のどことはっきり言わないと、作業が遅れていきます。正解を言えるだけの学力がある学生が指示が分からないためまごつくのは非常に残念です。

学生たちは、日本留学試験、日本語能力試験、大学大学院の試験など、長く難しい読解ができる能力が必要であり、読解力は一つの成功のカギであるとも言えます。学生の読解力を鍛えていくためには、教師の的確な指示やリードが非常に重要であると思います。

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