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初級文法導入後の練習、中級読解

 ①今日は、初級「みんなの日本語」の教科書の中の文型を導入した後の練習展開について、「どう練習するか」の実演をしていただきました。また、各課の「会話」のページをどんな展開にするかも考えて頂きました。
 いくつか、気付いた点がありました。

 動詞の変化を十分練習した後、練習Bの答えを言わせて確認する練習。練習Bには動詞だけを変化させればいいものもありますが、絵を見てそれを文型を使って表現できるかは個人差もあります。まず、メモを作らせたり文にしてから言わせるようにしないと、器用な人とそうでない人で反応はずいぶん違うものです。そこに注意して頂くことにしました。
 また、前出の似た文型がある場合、例えは条件文「~と」の学習後に「~ば」を教える時、どんなことに注意すべきか説明しました。導入用の例文も「と」と「ば」は明らかに違うものを書くべきです。

 「会話」のページはどなたも、イントネーションのチェックに使っておれらました。実は、この「会話」のページに各課の文型の他にその課で一緒に入れるべき「副詞」や名詞・助詞・動詞の決まったパターンなどが織り込まれているため、そこも注意して頂きたいと思います。

②中級読解は、読解のポイントを説明し実演をしていただきました。ご自分で思った通りにしてください。という課題にどなたも「困った」そうです。学習者に「どう」確認すればいいか、考えてもいい方法が出てこなかったそうです。それでも、指示語の確認や「この文は誰の意見か」など出されていましたが、答えが出たあとの答えの根拠の確認が曖昧だったこと、全体を視覚的に板書したものの、すっきり整理されていないなど、やはり「困った」後にまだモヤッとしているのがわかりました。

 そこで、中級で扱われる文の種類別攻略法や着目すべき点をご説明したところ、どうにか「どんな手順で、何を聞けば文意が取れているか確認できる」が、分かったとのことでした。
 読解指導は本当に難しいものだと思います。今日分かって頂いたことだけでも非常におおきなことだと思います。

 

 

 

 

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