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2010 / 07 の記事
日本語問題と解説
次の文章は、海水について述べています。この文章のすぐあとに続く内容として、もっとも適当なものはどれですか。
海水は塩分を含んでいるが、その濃度は深さによって異なっている。表面に近いほど太陽光によって蒸発するから塩分濃度が高く、深くなるにつれて塩分濃度が低くなっている。ところが、塩分濃度が高いほど海水の*比重は高くなるので表面水は沈んでいくはずだが、そうはならない。太陽光が当たる表面ほど温度が高く、海面下に行くにつれて温度が下がっているためである。水の比重は温度が高いほど小さく、塩分濃度が高いことによる比重の増大効果を上回っているのだ。
(池内了『私のエネルギー論』文藝春秋)
*比重 : 一定の量の水(4℃)の重さを1としたとき、同じ量の物質の重さがどれだけになるかを示す数値。
1. 海水の比重は、表層より深層の方が大きいので対流が起こる。
2. 海水の比重は、表層より深層の方が小さいので対流が起こる。
3. 海水の比重は、表層より深層の方が大きいので対流は起こらない。
4. 海水の比重は、表層より深層の方が小さいので対流は起こらない。
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