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能力試験対策授業の実習Ⅱ

能力試験対策実践講座、後半
前回は講師を前に、能力試験の文法の導入部分や問題の解き方をやってもらいましたが、
今回は留学生を前に、能力試験の文法および語彙の導入の実習をしました。
学生は中上級レベルで能力試験を受験するレベル。と、もちろん今回実習する
部分のレベルと同じレベルの学生です。

やってもらったのは各々文型と語彙をそれぞれ2つずつ。
実習前に項目自体だけでなく、質問がきそうなところなども色々準備をしてきていましたが、
自分で考えたり日本人講師を前に教えただけでは予想をしていなかった
質問や答えが学生から色々と飛び出し、本番さながらの実習になっていました。
やはり実際の留学生相手に実習をすると全然違うと感じました。

学生にはシートで分かりにくかったところなどを記入してもらっていたので学生からの   フィードバックもあり、受講生の方々もとても勉強になったとのことです。

実習後は質問が来た時の切り返し方や考え方についても実習後色々教えました。
もう少しそれぞれの文型や語彙に対して練ることや、単調にならないよう
工夫が必要だったりはありますが、内容も留学生を前にした様子も、本当に教師らしく
なってきたと思います。


実践講座  文型導入、対策授業

回を追うごとに熱が入ります。
今日は、「日常的な二級文法導入の仕方と、試験対策の教え方の違いについて」でした。

毎日の授業でする文法導入は、かなり慣れてきたようですが、機能語の直前の品詞とその形がとても気になるようです。例文を出してすぐ、接続に行ってしまうなどのミスが出ました。また、一番多く接続する品詞の例文が、たくさん出した例文の一番上に来ていないなどのミスも・・・・。
しかし、例文で説明した大事な部分を別スペースに取り出してまとめる、など板書を有効にする工夫が見られ、うまくなったなと感じました。

対策授業でよくある四択の選択肢で、どうしてこれが正解なのかという説明も、外国人留学生に分かりやすい論理的なものに変化してきたのが、今日はよく分かりました。
また、日本語能力試験文法問題の中の新傾向、並べ替え問題も、呼応関係のもの先に取り出してまとめたり、連体修飾の形をくくって見せるなど、分かりやすい説明になりました。

講座も残り少なくなってきました。受講者の皆さんは、それぞれ自分の課題とするものに向かって頑張っています。

留試対策の対策

今回のテーマは日本留学試験対策。
読解と聴読解について演習とフィードバックを行いました。
留学試験の読解は問題数、内容に比べ時間が短いので、

1問1問しっかり読むのではなく、早く読んで内容をつかんだり、                  質問に書かれている個所を素早く見つけ、答えていく必要があります。
そのため、いかに早く、的確に情報を見つけ出せるか、が鍵。

今回もまずは受講生それぞれ3問ずつ講師の前で、演習してもらい、
それぞれフィードバックしていきました。

例えば、「筆者がもっとも言いたいこと」についての問題だったら、
みなさん文章の最後の方をまず見て、とそこまではだいたい良いのですが、
その後がどうも無駄なく上手に正答にたどり着かせられない。
なので、問題の特徴を掴み、それぞれの問題の着目点、解説の進め方、
などをフィードバックで教えていきました。

実習後、違った問題で解説のやり方を考えてもらいましたが、
どこに目をやり、進めていくかについて、掴んでもらえたように感じます。
普通の授業の読解や聴解とは教え方が全く違うので、日本語教師として教えていくうえで
絶対役に立つことと思います。

中級読解の技術

今日は、中級教材を使って、読解を中心にどのように時間配分し、どう教えるかを実演してもらいました。

皆さん、当初より数段上手になっていて要諦も押さえられるようになり、嬉しいです。

ただ、どなたも、読解する文をしっかり理解させたい気持ちから、一文ずつより丁寧に進めることに重きを置いていたようで、「隙あらば寝よう」とする学生にはかなり厳しい授業になるよ、と辛い現実を話しました。。

速読と精読の違い、チャートにして内容整理する技術、トピックに興味を持たせるための周辺知識の入れ方、いつ板書を入れるか、講師音読と黙読の順序など、整理してみました。
チャートは使ってみようと思われたようで、どう作れば一目瞭然になるか、工夫してみるとのこと。

みなさん、今日も非常に意欲的です。

最後の初級講座

実践講座6回目、今日は今までの初級のまとめが中心。

前回、実習した後に自分の授業内容についてチェックシートで
教え方や学生対応、板書内容、発話など点数をつけてもらいました。
講師も実習についてチェックをつけており、それらを突き合わせて
最後のチェックをしました。
以前の課題箇所はだいぶ改善しているので、自分ではまだ気付いていない部分
をチェックシートで気付いてもらい、あと一歩を乗り越えてもらおう、と。

実習をフィードバックし再度やってもらうのもまず必要ですが、
この段階では、自分の実習を振り返ってチェックしてもらい、
そこに対して一緒に考えながらフィードバックしていく、という
今回のやり方のほうが、より効果的だと感じました。

その後、中級に入りウェートを占めてくる留学試験・能力試験の対策授業について      講義をしました。
特に能力試験の文法中心に、初級とはどう教え方が違ってくるか、
何をどう教えるか、学生が知りたいのはどこか、などなどの話を。

普通、養成講座では試験対策授業に対する講義や実習などほとんどやっていない
ようですが、留学生にとってとても大切になってくる部分なので、
しっかり教えられるように、力を入れたいと思ってけっこう時間を遣って
教えたり実習してもらったりするつもりです。

実践講座5日目

今日も、教室での技術向上に余念がない受講者の皆さん。
今日は、板書の効果的な組み立て方や、指示のタイミングや出し方、指名のしかた、学生を待たせない展開についての質問がたくさん出されました。
皆さん、板書が本当にうまくなったと思いました。消すことなく、学生(役の日本人講師)に答えさせながらどんどんと必要な要素を組み入れて板書を作っていく態度にも余裕が見られました。
でも、もうすぐ完全に導入の板書が仕上がる!!と思った直後、黒板の「視覚緊張エリア」に、なぜかフキダシ付きの絵が・・・・・そして、即座にダメ出しが。
今日は、そんな失敗にも笑顔が出ました。
確実な進歩に喜びを感じています。

講座4日目 今日も実習

前回、授業のはじめから終わりまで4時間通しの実習を行い
その後のフィードバックで色々な問題点や課題が出てきたので、
今日はその部分を直してたもので再度、講師を前に実習。
次々と進むのではなく、改善しなければならないところをできるまで
繰り返し、できるようにしていくほうが、必ず自身の成長に結びつくはず。

一人3~40分で『みんなの日本語』導入~練習ぐらいまでをしてもらいました。
やはり教える内容はもとより、教え方や動き、表情などできるようになってきています。
ただ、1つできるようになったら新しい課題が更に出て…。
それでも、今の段階で自分の課題が分かって、少しずつでもクリアできていければ、
きっとどんどん伸びていくと思います。
自分のやり方や授業に慣れてしまってからでは遅いので。

今日はそれともう一つ、『みんなの日本語』各文型のポイントはどこか、
学生はどこが分からないか、について考えてもらいました。
各課のポイントもそうですが、学生がどの部分がつまずきやすいか、
分からないかなどは特に経験がものをいう部分が多いです。
でも、そのような大切な部分に気づいて掴んでもらう講座でもあるので、
数課分考えてもらい、答え合わせ。
やはり難しそうで、頭を悩ませてばかりでしたが、
「あ~、確かに」など納得する場面も多く、こちらも手ごたえを感じました。
1回要領がつかめれば他の課でも応用できるはずなので、
他の課でも自分で気付き、指摘できるようになれるのではないかと思っています。

やることも多く、質問もたくさんだったので、今日も1時間以上延長…
やはりみなさん頭がパンパンのようでした。

第3回目

実践講座の第3回を担当しました。
読解や聴解教材の使い方、ノンバーバルコミュニケーションの実際、漢字の導入の仕方を
三人の受講生の方たちと考えながら、進めました。新しい発見がたくさんあったようで、三人とも目がきらきら・・・
教師10年の私もあらためて日頃の授業の振り返りができたような気がします。
これからもがんばって受講してください。

実習初日!

実践講座2回目

実習日初日
教室に入ったら、受講生はガチガチに緊張…。

演習は『みんなの日本語』中心ですが、一部分をするだけでは
全く授業で役に立ちません。
なので、1日分の教案を組んで、1日の流れを考えながら演習してもらいました。

実際の授業の1限初めから前回の復習、文型導入、練習、と
4時間分全部とはいきませんが、要所要所それぞれ見ていきました。

文型の導入や練習の方法もそうですが、それ以前に変えていかなければならない
部分が色々と出てきました。
養成講座で演習の授業をしているはずなのに…、という所がたくさん。

フィードバックでとても熱心に聞いていて、質問も多くあったので、
一つずつ改善していって、これからの伸びに期待しています。

2時間の講座ですが、気付いたら結局今日も1時間延長…。
受講生も時計を見てビックリ、という感じでした。

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日本語教師実践講座開講 ! !

「日本語教師実践講座」開講しました!!
先週はオリエンテーションで授業はなかったので、実質今日が初日です。

今日は来週からの実習に向けて、初級授業についての講義。
受講生の方は養成講座で『みんなの日本語』の部分部分の実習などはやっていますが、
実際の授業は部分だけ教えるわけではなく、4時間通して流れがあります。
そのように、『みんなの日本語』の1日分の授業の、また1限~4限までの授業の流れや進め方について
今日はやりました。
授業のチャイムが鳴ってから、ウォーミングアップして、『みんなの日本語』に入って、
それから…、などなど。

特に『みんなの日本語』の導入部ではどうやったら学生をうまく引き付けられるか、
言いたい気持ちにさせられるか、などは今までとはガラッと考え方を変えて
ほしかったので、力が入りました。

初めはな~んとなく…、でも、実際に実習して、自分らしくしっかり授業を
組み立てて教えられるようになっていってほしいなぁと思います。

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