日本語学校 学校法人 岡学園 大阪文化国際学校

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日本語教師実践講座、新装開講!!

本日、新しくなった日本語教師実践講座が始まりました!
2期までは初級→中級→上級と全12回、約3カ月開講していましたが、
本日開講の講座からは、初~上級の各級のみや、1科目のみ、での受講もできるようになりました。レベルごとに午前・午後に分かれています。

初めの5回は午前が初級・午後が中級で、初級2人・中級3人でのスタートです。

初級の講座は漢字の授業。事前に課題を出していたので、少し話をしてからすぐに演習として教壇に立ってもらい漢字の導入をしてもらいました。
2人ともその漢字の書き順や読み方はしっかりやっていましたが、漢字を教える上でそれ以上に大切なことが含まれておらず、またペンの使い方や話し方などチェックするところも多く、2人でしたが時間はあっという間でした。

中級の講座は「語彙/文法」で、読解の文章から学生が分からないだろう箇所を抜き出して説明してもらいました。説明に説明を重ねていたり、一方通行だったり、と予想どおりの展開で、こちらとしてもやりがいがありました。
しっかり身につけるには経験も必要だとは思いますが、説明するポイントやどの部分が分かりづらいか、少しでもつかんでもらえたら、と思います。

これから講座修了まで、伝えたいことは山ほどあるので、たくさんのことを吸収していってほしいな、と思っています。


第2期最終回!

「日本語教師実践講座」12回、今日で第2期も最後です。
今日はまず、要望のあった聴解(初級)と、会話授業の進め方を前でやっていただきました。
聴解は聴かせて解かせて説明して、と簡単なようで、学生が分かるようにどう説明するか、どこで止めるか、など
ポイントがいくつもあります。それを実際にやっていただいた後でフィードバックしました。

やはり授業を重ねないと見えてこない部分もありますが、話し方、動き方、振る舞いなど、何度もしてきているだけあって、十分教師らしくなってきたと思います。

講座の最後は、学生が卒業時にどれくらいのレベルになっているか、また進学について、実際に学生が書いたものを見せながら話をしました。
日本語学校での最終到達点とレベルは、実際にクラスに入って学生を見ながら教えていくうえで、必ず必要になっていくはずです。

修了証明を授与し、「日本語教師実践講座」全12回終了!
これから実力を備えた日本語教師として活躍してほしいと、心から思います。

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第10回 実践講座 上級読解

上級読解の模擬授業をしていただきました。同じシリーズの総合教科書を使ったので、
この上級読解も基本は中級読解と同じです。

今回も、「速読」「精読」「図でまとめる」をしていただきました。
「速読」は中級演習の時の注意がよく守られていて、答えを選んだ根拠部分を明らかにすることができていました。また、根拠となる箇所を問題文のキーワードから導けていて、とても上達されていたのがわかりました。
「精読」は、板書を適宜使うなど技術的な向上がありましたが、まだやはり、「前から順番に一文ずつ丁寧に」で、学習者の集中力(現実)と離れてしまいました。ぐんぐん引き込んで理解させるにはどうすればいいか、これが一番厄介なところでしょう。上級読解も筆者の意見が入れられた論説文が多いですが、主観的な表現が使われていない場合は筆者の立場や本音を見つけるのに苦労します。全体の構成や、一方のデメリットだけに触れていることなどを手掛かりとして探す必要もあります。比較的形が決まっている説明文は、読解しやすいんですが、たとえば「上級で学ぶ日本語」の本文などは、起きたことが順番に述べられていないものがあったり、学習者の理解を確認するポイントによく気を付けないと、意外に文意が取れていないことがわかります。
図で理解を整理するのは、わかりやすいものができていました。ただ、例えばエネルギー源ごとにメリットデメリットを整理する場合は上がメリット下がデメリットに揃えたり、時間の経過は過去→現在、因果関係も原因→結果というふうに線と箱だけでなく、→(矢印の向き)に気を付けてほしいと思います。

最後に、「戦後の日本経済、高度経済成長期」に関する三つの文を宿題としてお渡ししました。どれが中級、中上級、上級の読解文か、どうしてそう判断したかなど考えて来ていただくためです。

実践講座 第六回 中級文法の導入と確認ポイント

今日も、すごい集中力を感じました。
何より、客観的に技術が向上していることを感じました。

フィードバックのために板書を残して頂いたので、三つの課題を説明するのにやや窮屈な思いをさせてしまいましたが、皆さん計画的に板書を作ってくださいました。

やはり目につく失敗は、「何を表現したいがためにこの機能語を使うのか」の説明が十分でないことです。例えば、「V1辞+か V1ない+かのうちにV2」。これは、V1とV2がほとんど同時におこること、前件を付けることによってV2が起こった速さを表現し、V2の速さに驚く・呆れる、という機能の説明が部分的に脱落しました。

また、直前対策授業がどういうものか分からないため、普通の導入のようになってしまったりしました。文法導入と、問題集を使った確認作業は手順やポイントが違うため、戸惑いが出たようです。これは、目的を知ること、どのくらい、何について注目して説明するかが大事ですが、数回して頂くと慣れてくると思います。

帰りぎわに、お一人の先生が、「実践講座を受け始めて、今の学校の授業に対するモチベーションが高くなりました。でも、これを試してみようと意気込んだものが失敗し、落ち込むことがまだ多いです」と仰っていました。

諦めず、試し続けて欲しいです。どんな分野によらず、苦しい思いをしている時こそ、本当に向上に向かっている時だと、私は思うからです。

北野 幸子

教壇実習の再演習

前回の教壇実習で学生にチェックシートを記入してもらっていたので、それを基に、再度フィードバック。
やはり学生目線からのフィードバックは「なるほど」と思わされるものが多く、教師からのもととはまた違った良いフィードバックになったと思います。
それとともに、前回見きれなかった、文型導入後の練習部分と、定着させるための発展練習を考えて、教壇演習してもらいました。

発展練習は知恵を絞って考えて来られていましたが、指示の出し方、作ったシートの内容等々あまい部分がけっこうあり、どうしたら学生に分かりやすく、習った事柄をより使えるようにできるか改善を考えていきました。

実習を通して、自分のできていない部分に気づき、しっかり吸収しスキルアップしているなぁ、と感じました。

教壇実習

初級レベルの留学生を前に、教壇実習。
前回、講師を前に教壇実習してもらった箇所中心に、同じ課の同じパートをやってもらいました。
次へ次へ進んでしまうと文型など色々勉強できるのかもしれませんが、改善せず進んでしまうことになるので、同じ部分を再度実習です。
今回の実習で感じたことは、前回フィードバックで伝えたことをしっかり改善して実習に臨もうとしているな、ということです。
内容に関してはもっとポイントはどこか、説明はどのようにするか、練習のやり方は?などもっともっと考えなければならないことが多々ありますが、
板書の取り方、発話面、学生への対応等々、とてもよくなりました。
次回は再度改善演習。
上に書いた部分を中心に、また違った角度から各受講生の授業を見てみようと思っています。

日本語教師実践講座 第二回

二回目の今日は、それぞれ担当する四時間分の教案を提出して頂き、その中でもっとも大切な「基本文型の導入」を教壇で実演して頂きました。

皆さん、私が予想したより上手です。歯切れよく大きな声で板書しながらできました。とくに、文型が持つ機能の概念的な説明を上手にしている方がいらっしゃいました。

気になったのは、やはり助詞の言い間違い。頭で分かっていても、北海道に行きます、と言いがちですね、また、促音の「っ」を書く場所が微妙にずれて定位置に書けていなかったり(細かい事ですが)、一斉に言わせるときの指示がはっきりしないため、コーラスがばらばらになったりという、普段から自分が苦手と分かっている部分が、今日も惜しい失敗となるケースがよくありました。

また、前に教えた文型で今回とよく似ている形のものと、今回新たに導入するものの違いがはっきりさせられないという失敗もありました。例えは「V1て、V2て、V3ます」と「V1たりV2たりします」といったもの、「V!てV2ます」(手順)と「V1てV2ます」(付帯状況)などの混乱。あと少しの整理で、しっかり分かる授業になるのに、惜しいなと感じました。

 本当に時間があっという間に過ぎてしまいました。

第2期開講!!

日本語教師実践講座 第2期が今日から開始!
今回の受講生は男性女性2人ずつの4名。それ以上だと実習どころではなくなる、ちょうど良い人数でスタートしました。

2日前に講座や日本語学校、日本語教育についてのオリエンテーションを行っており顔合わせは済んでいますが、まず初めに自己紹介をしてもらいました。それも単に自己紹介をしてもらうのではなく、『みんなの日本語』20課程度を勉強している学生のクラスに入ったつもりの自己紹介を。
自己紹介は自分がクラスに入って、学生と向き合って初めてすることです。学生がしっかり理解でき、うまく自分のことを伝えられるか。気持ちをつかめるか。
実際にしてみて…、話し方がゆっくりすぎたり、難しい言葉ばかりだったり、名前の板書も問題があったり、とやはり自己紹介一つとっても、伝えたいことがたくさんでした。

その後は初級レベルについて、また初級の1日の授業の流れ、進め方について講義。

そして、漢字の軽い実習。漢字のシートを配り、その漢字をどうやって授業で教えるか考えて、1つか2つずつですが前に出てやってもらいました。
漢字の教え方を考えるのは4人とも初めてとのことで、仕方ないことですが前に出てやってもらって、これでは…、というのが大半。
それぞれフィードバックをして、学生に何を教えるか、教える時のポイント、板書のとりかたなど、何が漢字の授業に求められるのか、掴んでもらえていたら、と思います。

最後に、2回目の教壇実習のための内容や教案について説明して1回目は終了。

次からは続けて教壇実習が始まります。これから12回、色々なことを吸収し、実力に結び付けていってもらいたいと強く思います。

実践講座最終日

実践講座最終回の12回目                                        初級・中級・上級と実習や講義を行ってきて、最後は日本語学校の出口であり、大学・大学院の進学率が高い大阪文化国際学校ならではの講座として、入試にスポットを当てました。

入試や進学というと単に留学生と面談し出願、志望した大学等に進学、いうようなイメージがあると思いますが、実際は… Σ(゚口゚;

というような話から、進学指導の進め方、志望理由書の書き方や試験準備、など留学生の進学関係は全て目からうろこだったようです。

今回の実践は、留学生が書いてきた実際の志望理由書を教材として、それを出願するための志望理由書に仕上げる、というもの。学生がどんなものを書き、それをどうすればいいか、まず考えて訂正したり加筆したりしてもらいました。文法や語彙の間違いを直すなら誰でもできますが、志望理由書を仕上げるポイントはそこではなく、修正方法として発想の転換に気づいてもらえたのではと思います。

普通、養成講座や日本語教育関係の講座では行わないとは思いますが、留学生からは大学や進学に関して様々な質問が来ることも多々ありますし、授業の心構えとして知っておいたほうがより良いはずです。また日本語学校で日本語を教えるなら必ず何らかで進学に関わってきます。日本語教師の実践力と総合力を身につける講座の最後として、ふさわしい講座だったと思ってもらえていたら嬉しいです。

受講修了証を手渡し第一回日本語教師実践講座は全て修了~!

実践講座 上級読解の技術

今日は、上級読解です。

受講生の皆さんには、本物の留学生(上級クラス在籍)を前に、普段の上級テキスト読解をしていただきました。

初めに、速読。文の内容を読み取ります。次に、精読。指示語を確認したり段落ごとに内容を整理。今日は学生に段落のテーマをつけさせました。そこから要旨をまとめる作業までしたかったのですが、学生にとって初見の文だったため、予定時間を超え割愛。最後に、文の内容をチャートで纏めさせました。

練習の回を重ねた結果、急に語意の質問が出てもその場で停滞せず切り返せるようになりました。

今日の反省点は、指示の出し方。読解の時間は、読解する文の性質によって進め方が色々です。学生が「今、何をするべきなのか」をはっきりタイミングよく提示してやらないと、停滞したり取り組みにも影響が出てしまいます。また、いろんな答えが出て、結局何が正解なのか曖昧なままになった箇所もありました。学生に言葉について質問する場合も、何行目のどことはっきり言わないと、作業が遅れていきます。正解を言えるだけの学力がある学生が指示が分からないためまごつくのは非常に残念です。

学生たちは、日本留学試験、日本語能力試験、大学大学院の試験など、長く難しい読解ができる能力が必要であり、読解力は一つの成功のカギであるとも言えます。学生の読解力を鍛えていくためには、教師の的確な指示やリードが非常に重要であると思います。

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